リハビリを実践する上でどんなことに気を配っていますか?
ご自身の身体の状態や癖をご理解いただくことに最も気を配っています。
ご自身の身体の状態(内科的な状態、組織の炎症や損傷・治癒の状態、加齢・変性の程度など)や、生活習慣(活動量や運動量など)、動きの癖などを正しく理解して、それぞれの状態にあった適切な運動や理学療法を実施することが、組織の損傷や痛みの回避・予防につながると思っています。そのため、患者さんから詳しくお話を伺った上で、患者さんご自身で考えながら治療を実践していただける方法を提案するよう心がけています。
また、不調や痛みがある部位の改善だけでなく、それに関連する他の部位や再発予防に必要な要素も取り入れながら、理学療法を実践することを心がけています。
得意な分野や手技について詳しく教えてください。
大学院で変形性膝関節症の運動解析、さらに関節軟骨などの構造や運動による影響を研究【保健学修士(広島大学, 2013)、保健学博士(神戸大学, 2025)】していました。臨床では膝や股関節の人工関節置換術後のリハビリテーションを多く経験てきたため、特に膝や股関節といった下肢関節に関心を持っています。
また循環器病院で3年間、訪問リハビリテーションで6年間の勤務経験があるため、整形外科的観点だけでなく全身の身体状況を把握し、環境面にも着目・工夫しながら運動・活動に取り組むことを意識しています。